和歌山県串本町に浮揚式津波洪水対策用シェルターSAFE+を設置しました
2015年2月12日、和歌山県串本町に浮揚式津波洪水対策用シェルターSAFE+(セーフプラス)を納入、同町田並(たなみ)の津波避難タワー上に設置しました。今後は地域防災の一環を担う施設として機能します。
本州最南端の町・串本町は、2013年3月に和歌山県が発表した津波浸水想定によると、南海トラフ巨大地震が発生時、最短2分で津波が到達すると予測されています。また津波高は前年に内閣府の有識者会議が公表したデータを上回り、既設の避難タワーを超える可能性が指摘されました。
様々な対策が検討された中で、浮揚式津波洪水対策用シェルターSAFE+(セーフプラス)は以下の点が評価され採用に至りました。
・車椅子も入れる広く低い入口と広々した室内は、身体の不自由な方やお年寄りでも使いやすく、 集会所や防災倉庫として普段使いできる。
・普段使いをして、慣れ親しんだ場所なので、災害時に戸惑い無く避難できる。
・小型軽量なので既設の津波避難タワー上に設置できる。
・コストが低く、収容人数が多い。被災後も風雨をしのぐことができる。
[写真]:左から田嶋(たじま)伸博弊社代表取締役会長と田嶋(たしま)勝正串本町長
■田嶋勝正町長のコメント
「串本地区は早くから津波対策に取り組んでおり、避難タワーや高地への避難路を早くから準備してきました。しかしまだまだ津波避難困難者、地区があります。その解決策として、やはりシェルターは非常に有効と感じている。住民の方々と話ししたとき、お年寄りの方や足の不自由な方々は避難に積極的でない発言を耳にしました。この様な方々の為にも津波避難困難地区を減少させなくてはなりません。その一つの解決方法としてシェルターがあると考え、今回田並に設置しモデル地区として確認し、その結果を県にも報告して、ぜひ補助金などの支援策をお願いしようと考えています。そして対策として可能性のあるシェルターの普及を後押ししていきたいと考えています。」
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