フラッグシップモデル、Aventador Sのオープンモデル

Aventador S Roadsterは、2016年から生産されているLamborghiniのフラッグシップモデル、Aventadorシリーズの現行モデルをベースにした、オープンスポーツカーです。

巨大なV12エンジンをリヤミッドシップに搭載し、0-100km/h加速はわずか2.9秒、最高速度は350km/hに達する圧倒的なパフォーマンスやシザードアを備えた強烈なウェッジシェイプのスタイリングはそのままに、軽量な脱着式のルーフパネルを備えた、「Roadster」の名にふさわしいオープンモデルとなっています。

ベースとなったAventadorは、2010年をもって生産が終了したMurciélagoの後継車種として、ジュネーヴショー2011にて発表されました。

基本スタイリングは歴代Lamborghini車に共通する、ウェッジシェイプを基調としたもの。限定車 Reventón(2007年)やコンセプトカーのEstoque (2008年)と共通性を感じさせる意匠となっています。Lamborghiniのフラッグシップモデルの証ともいえる上向きに開く、「シザードア」ももちろん採用されています。

Aventador Sでは前後のデザインをリファインして空力特性を改善すると共に、往年のCountachを思わせるリアホイールアーチ他、過去のモデルのアイコン的なデザイン要素が取り入れられています。

「Roadster」では、クーペモデルのイメージはそのままに、リヤ周りのデザインを一新。Lamborghiniらしい、前衛的なスタイリングは空力的にも洗練されたものとなっています。脱着式のルーフパネルは重量わずか6kg弱と非常に軽量な造りとされ、外した際はフロントフードに収納する事ができます。

ミッドシップで搭載されるエンジンは先代Murciélagoから刷新された、新設計の6.5L V12 NAエンジン。スーパースポーツの世界でもダウンサイジング、ターボ化の波が広がる中、官能的なフィーリングの大排気量NAエンジンを採用しています。性能はいうまでもなく、マルチシリンダー超高回転型NAエンジンならではのサウンドとフィーリングは他車と一線を画します。Aventador Sでは改良が進められ、740ps/8400rpmという圧倒的なパワーを獲得。組み合わされるトランスミッションは7速セミAT「IST」を採用しています。

シャシーにはカーボンファイバーモノコックを採用し、サスペンションはレーシングカーでも使用されるプッシュロッド式ダブルウィッシュボーン。駆動方式はディアブロから続くランボルギーニの伝統ともいえる4輪駆動(4WD)を採用。さらにAventador Sでは、新たに4輪操舵システム「LRS」と磁性流体を利用した「マグネティック・レオロジー・サスペンション」が採用され、ESCや4WDと合わせて高度な車両運動制御を実現しています。

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Specスペック

排気量 6.498 cm³ (396.5 cu in)
最大出力 740 CV (544 kW) @ 8.400 rpm
最高速度 350 km/h (217 mph)
加速 0-100 KM/H (0-62 MPH) 3.0 s

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